AIの進化によって、仕事の効率は確実に上がっている。
少ない時間で、以前より多くの成果を出せるようになった。
それでも、不思議なことに
「余裕ができた」「安心できるようになった」
と感じている人は、あまり増えていないように思う。
問題は、AIが時間を生むことそのものではない。
生まれた時間を、私たちはどう扱えばいいのか。
その判断が、かえって増えていることにある。
AIは時間を生むが、不安は減らさない
AIは、生産性を上げる。これは疑いようがない。
企業から見ると次のメリットがある。
- 仕事(作業)が早く終わる
- 人手を減らせる
- コストを下げられる
一方で、個人の側には次のものが残る。
- 余った時間
- 次に何をするかという選択
- その選択が正しいかどうかという不安
時間が増えることと、安心が増えることは別だ。
日本では「人は減らせないが、仕事は減る」
日本の労働環境では、
AIによって「人そのもの」を簡単に減らすことはできない。
解雇や配置転換には強い制約があり、
結果として起きるのは、
- 人数は変わらない
- 仕事の量だけが減る
- 雇用コストは残る
という状態だ。
これは、企業にとっては人件費構造の歪みとして、
個人にとっては役割や評価の不透明さとして、
時間をかけて効いてくる。
問題は「余った時間」ではなく「判断が増えること」
仕事が減り、時間が余る。
そのとき、次に起きるのは、
- 何をすればいいのか
- どこまでやればいいのか
- それは評価されるのか
という、判断の連続だ。
かつては、
- 忙しい
- こなす
- 終わる
という流れが、ある意味で思考を単純化してくれていた。
AIは、その前提を壊した。
判断が増えるほど、人は疲れる
人は、作業よりも判断で疲れる。
- 正解が分からない
- 比較対象が多い
- 選ばなかった選択肢が気になる
こうした状態が続くと、
時間があっても、安心して休めない。
これは、資産運用で「選択肢が多すぎると不安が増える」のと似ている。
資産設計と、時間の設計は似ている
資産設計では、次のことを重視している。
- すべてを自分の判断に委ねない
- 判断しなくていい領域を先に作る
- 外部環境が変わっても、慌てなくて済む
ことを重視してきた。
時間の使い方も、同じだと思う。
- 何を考えなくていいか
- どこを自動化するか
- 何を「やらない」と決めるか
これらを先に決めておかないと、AIによって生まれた時間はただの不安の温床になる。
私たちは「時間をどう使うか」を決める時代にいる
AIは、答えを出してくれる。
だが、問いまでは決めてくれない。
- 何を大事にするか
- 何を切り捨てるか
- どこから先は追わないか
それを決めるのは、私たち人間だ。
まとめ
AIが時間を生む時代に必要なのは、
努力や根性ではない。
判断を減らす設計だ。
私が目指しているのは、
外部環境が変化しても、
安心して眠れる状態でいられることだ。
時間についても、
資産と同じように、
その状態を先に作っておきたいと考えている。
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この記事を書いた人 Wrote this article
ぜんたろう
FP2級/宅建士。お金の話が好物。インデックス投資がメインなのに個別株・ETFにも手を出す。ここ数年で投資スタイルが確立した筈だがジャンク株に心を奪われがち。 --- 永遠の見習いプログラマ (SIer複数→スタートアップ複数→大きめベンチャー)