iDeCoは「老後資金の切り札」として語られることが多い。
一方で、制度の制約や将来の不確実性を考えると、過度な期待を置くのは危ういとも感じている。
私はiDeCoを、「老後すべてを任せる制度」ではなく、役割を限定した長期の器として使っている。
この記事では、2025年末時点でのiDeCoの状況と、なぜこの形に落ち着いているのかを整理しておきたい。
2025年末時点のiDeCoの状況

- 資産残高:約 775万円
- 拠出金累計:約 305万円
- 評価損益:約 +469万円
- 損益率:約 +154%
数字だけを見ると上出来だが、特別な売買やタイミング調整を行ったわけではない。
拠出を続け、動かさずに時間を使った結果である。
運用商品と考え方
運用商品は、意図的にシンプルにしている。
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
いずれも低コストの海外株式インデックスであり、配分調整や頻繁な入れ替えは行っていない。
iDeCoという制度は、次の性質を持つ。
- 途中で自由に引き出せない
- 運用判断をやり直しづらい
- 制度変更リスクを内包している
この前提では、判断回数を増やすこと自体がリスクになる。
なぜ海外株式に寄せているのか
これは「積極的にリスクを取りたいから」ではない。
役割を限定しているからである。
私の資産全体では、
- 生活防衛や流動性は、別の層で確保する
- 判断が必要な資産は、NISAや課税口座で扱う
- iDeCoは、長期で触らない前提の層とする
という分担をしている。
そのためiDeCoでは、
- 国内外の景気循環を読まない
- 配当や利確タイミングを考えない
という前提に立っている。
税制メリットとの向き合い方
iDeCoの所得控除は、制度上の大きなメリットである。
当然、それを前提に拠出している。
ただし、
- 控除があるから無条件によい
- 制度があるから将来は安心
と考えているわけではない。
あくまで、
長期で動かさない資金を置く場所として合理的か
という軸で見たうえで、税制メリットを「構造上の追い風」として受け取っている。
制度に依存するのではなく、制度が無くても成立する資産設計の上に、利用できるから載せている。
iDeCoは「老後資金」ではなく「固定層」
iDeCoはよく「老後資金」と一括りにされる。
だが私にとっては、それよりも 「途中で触らないと決めた層」 という意味合いが強い。
- 生活費を補うために取り崩す資金ではない
- 相場に応じて動かす資金でもない
- 他の資産設計と切り離して考える層
そう割り切っているからこそ、他の資産では流動性や取り崩し順序を慎重に設計している。
おわりに
iDeCoは万能な制度ではない。
しかし、役割を限定すれば、十分に使える。
重要なのは、
- 何を制度に期待しないか
- どこまでを自分の判断で扱うか
- どこから先は考えないと決めるか
という線引きだ。
次回は、このiDeCoを含めた全体の取り崩しの考え方や、
「貯蓄率 × 資産成長」をどうつなげているかを整理する予定である。
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この記事を書いた人 Wrote this article
ぜんたろう
FP2級/宅建士。お金の話が好物。インデックス投資がメインなのに個別株・ETFにも手を出す。ここ数年で投資スタイルが確立した筈だがジャンク株に心を奪われがち。 --- 永遠の見習いプログラマ (SIer複数→スタートアップ複数→大きめベンチャー)